自己PR
理性は、ちゃんとそこにあった。
触れてはいけないと知っている大人の判断。
壊せば失うものも分かっている。
なのに
背徳感は、こんなにも甘い。
指先が触れるか触れないかの距離。
その曖昧さが、肌をじわりと熱くする。
目を逸らせば終わるのに、逸らさない。
終わらせたくないと、欲望が静かに主張する。
「まだ戻れる」
理性がそう囁くたび、鼓動は強くなる。
重なる吐息が、正しさを少しずつ溶かしていく。
快楽は、激しさじゃない。
じわじわと侵食してくるもの。
触れた場所から広がり、思考を奪い、選択肢を狭めていく
そして気づく。
堕ちる瞬間は、崖から落ちるみたいなものじゃない
理性を一枚ずつ脱ぎ捨てながら、
背徳感を味わいながら、
欲望に自分から歩み寄ること。
抗うふりをして
本当は、待っていた。
”堕ちる先にある快楽”を。
全文表示